鶴岡市：有機農業の推進とオーガニックビレッジ宣言

山形県庄内地方に位置する鶴岡市は、豊かな自然環境と水資源に恵まれた地域です。近年、鶴岡市は有機農業の推進に積極的に取り組んでおり、2023年3月31日には「オーガニックビレッジ」を宣言しました。

鶴岡市の取り組み

鶴岡市では有機農業の取り組みを推進するため、5か年の実施計画を策定しました。この計画では、有機農業への参入者拡大や生産量増加などの数値目標が設定されています。

実施計画の主な内容は、有機農業への「人づくり」「技術の普及」「生産拡大」の3つです。

「人づくり」では、新規就農者向けの有機農業カリキュラム作成や有機栽培の技術講習会開催が計画されています。

「技術の普及」では、除草や土づくりの実証ほ場を設置し、先進的な栽培技術を共有することが示されています。

「生産拡大」では、地元飲食店と連携した栽培計画作成や、農業機械導入に対する支援策が記載されています。

このほか、有機農産物の流通促進や学校給食での利用拡大など、生産から消費まで一貫した支援体制が計画されています。

鶴岡市は全国でも数少ない有機JAS認証機関を持つなど、有機農業分野での強みもあることから、今後更なる推進が期待されます。

鶴岡市は、有機農業の推進とオーガニックビレッジ宣言を通じて、地域活性化、持続可能な農業の実現、市民の健康増進、環境保全を目指しています。